内視鏡を使用した検査・手術

人医療においては、内視鏡(腹腔鏡、消化器内視鏡、膀胱鏡、関節鏡)下外科医療が急速に普及し、胸部外科、消化器外科、婦人科、泌尿器科などにおいて外科手術の主流となりつつあります。アオト動物病院でも各種内視鏡機器を導入し、様々な症例に使用しています。

内視鏡を検査・手術に用いる大きなメリットは、傷が小さく済み、痛みも少なく済むことです。ペットの回復が早いため、高齢のペットや持病があるペットなどリスクの高い検査・治療に適しています。内視鏡を用いることで、小さな傷でも身体の中の様子を鮮明に観察でき、多くの情報を得ることができます。

また、当院ではすべての内視鏡下処置・手術の映像を録画しており、飼い主様には動画を用いて病状をご説明しております。ご希望の方にはDVDやUSBメモリなどの記録媒体でお渡ししていますので、お気軽にお申し付けください。

このような検査・手術に対応します

診断目的の内視鏡検査

血液検査、X線検査、超音波検査などで異常が見つかり、確定診断がつかない場合などは、従来は開腹手術により肝臓などの組織細胞を採取していましたが、腹腔鏡を使うことにより従来の10分の1程度の傷で細胞を採取することができ、より安全に病理検査による確定診断がつけられるようになりました。

肝生検 腎生検 腸生検
膵生検 胆管系の評価 脾臓の評価
副腎の評価 泌尿生殖器の評価 関節内の評価
治療目的の内視鏡下手術
停留睾丸摘出術 膀胱結石摘出術 卵巣子宮摘出術
胆嚢摘出術

【特に多い症例について】

停留睾丸摘出術

本来、陰嚢内に降りてくるはずの精巣が、お腹の中に留まってしまっている状態を「停留睾丸(または陰睾)」と言います。このお腹の中の精巣は、腫瘍になる確率が通常の約10倍にもなるため、早期の摘出が望まれます。腹腔鏡を使えば、小さな傷でお腹の中を鮮明に観察できるため、停留睾丸の場所がすぐに分かり、盲目的に探査することなく安全かつ迅速に停留睾丸を摘出できます。

膀胱結石摘出術

内視鏡を使えば、膀胱内の様子を拡大して観察できるため、小さな結石の取り残しを防ぐことができます。また、従来は不可能だった尿道の観察もできるようになりました。雌犬で、それほど大きくない膀胱結石であれば、お腹を切ることなく陰部から挿入した膀胱鏡で膀胱結石を取り除くことができます。雄犬でも、従来よりも小さな傷で手術ができるようになり、入院期間も短縮されました。

胆嚢摘出術

胆嚢疾患の中には、粘液嚢腫、胆石症、急性胆嚢炎、胆泥症などがあります。このような慢性疾患、急性疾患により、胆嚢を切除する場合、通常大きく開腹して手術が実施されてきました。しかし、傷が大きく動物の体に負担がかかることや、腹部の深い場所までアプローチするため、視野が狭いなどの欠点がありました。当院では、その欠点を補うために腹腔鏡を併用して傷を小さくする手術を実施しています。

腹腔鏡を使用した検査・手術

腹腔鏡とは、皮膚からお腹の中に入れる内視鏡器具のこと。お腹を大きく切らなくても、腹部の中を見て手術を行えるのが最大の利点です。これまでは、お腹を大きく切らなければできなかったケースでも腹腔鏡を用いることで傷が小さく済み、痛みが少ない手術・検査が可能になります。アオト動物病院では腹腔鏡を用いて様々な検査・手術を行っています。

このような検査・手術に対応します

避妊手術
(卵巣・卵巣子宮摘出術)
潜在精巣の摘出 ヘルニア整復
胃腹壁固定術 膀胱結石摘出術 腎周囲嚢胞切開術
腹腔内臓器の観察 肝生検・腎生検 耳鏡検査

症例紹介

腹腔鏡陰睾動画
腹腔鏡肝臓癌動画